瀬戸内海を望む広島県と岡山県の県境に位置する備後地域は、国内約82%のシェアを誇る国内最大のデニム産地。地域には100を超えるデニム関連企業が軒を連ねる。1600年代に城を築くために開拓した福山は米作りには向かず、城主による綿花栽培が推奨されたこと、山と海二つの流通経路を持っていたことから国内最大の繊維産地となっていった。
汐待ちの港、鞆の浦。サイクリストの聖地でもあるしまなみ街道の入り口、尾道。ジーンズのリアルユーズドプロジェクト「ONOMICHI DENIM PROJECT」や、オール福山メイドのジーンズ「F.F.G」、役目を終えたデニム製品に価値を与える「REKROW」など、出来上がった瞬間から価値が変化していくデニムプロダクトの新しい可能性に触れながら、デニムが織られ、育ち、次世代へとつながる新しいものづくりを、豊かな自然や食と共に楽しんでいただきます。
国内最大の繊維産地でデニムを糸から織る人、ジーンズを穿いて育てる人、役目を終えて廃棄されたデニム製品から、新しいプロダクトをつくる人。デニムを通して繊維産業の新しい可能性をつくる人々に出会いながら、せとうちの美しい自然と食を体験していただきます。
1907年に繊維企業として創業し、今も最先端と旧式の織機を使い分け世界中の様々な要望に応えるデニム生地工場。 日本国内外と連携しながら、時代の変化に対応した異業種間プロジェクトやサステナブルプロジェクト、オンライン工場見学も行う新規事業開発リーダー。
オールドミシンを使いながら、一本づつ手作業でジーンズを作り続ける。 ここでしかつくれないデニム製品を探求し続ける2代目社長。オール福山メイドのデニムジーンズ「F.F.G」主幹事。
デニムの可能性を広げるため、新しい加工を試し続けるデニム製品の洗い・加工の担い手。「四川に頼めばどうにかしてくれる」と言われるほど様々な特殊加工を行いつつ、天然染料の藍を使った自社プロジェクトも行っている。
漁師や柑橘農家、カフェ店員など尾道で働く人々が1年間デニムを穿き続け、リアルなユーズドデニムを育てる世界に類を見ない"ONOMICHI DENIM PROJECT"の責任者。 1週間に1度、プロジェクト参加者からデニムに刻まれたストーリーを聞き取り、唯一の販売店ONOMICHI DENIM SHOPを訪れる人々へデニムと共に伝えている。
日本最大のデニム産地である備後地域で、人を育て、企業を繋ぐプロジェクトメンバー。地域の宝である「生産現場」を繋ぎながら、デニムスクール”HITOTOITO”やサーキュラーエコノミープロジェクト”REKROW”を通して新しい繊維産地の可能性を世界に発信している。