福井県越前市で1500年の歴史を持つ越前和紙。
産地に建つ岡太神社・大瀧神社には、この地に紙漉きを伝えたとされる神様が祀られている。日本に紙が普及して間もない頃に建てられたこの神社は、今もなお職人から深い信仰を受けている。
高い技術力を継承した越前和紙職人は、1660年に日本で初めて紙幣の偽造防止用に使われる透かし技術を開発。今の日本銀行券にも応用されている。日常遣いの紙はもちろん、建築家やデザイナーなどが思い描く細やかで唯一無二の仕様に応えてくれる職人に出会うため、越前の和紙職人のもとを訪れている。歴史を辿れば著名な画家であるオランダ人画家レンブラントや日本人画家横山大観なども越前和紙を使った作品を制作している。
神聖な紙漉きの産地越前で伝統と歴史を感じ、職人たちと過ごす特別な時間をお楽しみください。
1500年続く越前手漉き和紙は、あらゆる用途に向けた専門性の高い商品を職人が日々誂えている。優れた和紙づくりには品質に欠かせない清流が流れる越前で、伝統と革新を併せ持つ和紙文化と共に、地域に根付く美食と日本酒、そして温泉をお楽しみいただきます。
和紙業界唯一の人間国宝。昔ながらの原料と技法で、現代に至るまで数々のアーティストが愛してやまない「越前奉書」を漉く。
横山大観、平山郁夫、東山魁夷といった日本を代表する日本画家たちが愛した和紙を漉く。特に「雲肌麻紙」は、現在でも日本画の支持体として重宝されている。
「飛龍」という技法で、和紙をまるでアート作品のように仕上げる。内装材の他、照明など、現在の暮らしに合った紙を漉く。
テオ・ヤンセンや三宅一生など世界的なアーティストへ和紙を提供した実績を持つ一方で、現代の感性にあったデザインに襖をアップデートし、建築家からの信頼も厚い。
心が澄み渡るような、白く繊細な「鳥の子紙」を漉く。かつて造幣局だったという工房は、その歴史を感じる独特の雰囲気を持っている。