日本で最初に香木が漂着したと伝えられる淡路島。少ない降雨量と瀬戸内海から強く吹く「西風」は、製造過程で乾燥を必要とするお香作りに適しており江戸時代後期からお香産業が発展。今では淡路島だけで国内生産量の70%を担っている。
場を清め、心身を清浄するとされるお香は、仏教伝来とともに古くから日本の暮らしに根付いてきた。平安時代には貴族社会の嗜みとして、江戸時代には香時計として、その後も時代と共ににさまざまな形で親しまれてきた。現代では癒しや集中力を高める効果が注目され、ウェルネスを追求する生活において欠かせない存在となってきている。
時代が求める「香り」の価値を追求し続ける職人に出会い、淡路の豊かな自然とお香の香りに包まれながら、心身ともに癒される体験をしていただきます。
香木伝来の地、淡路島。海に囲まれた豊かな風土とともに育まれたお香作りとお香の受け皿にも用いられる伝統的な瓦作りの見学、そして香りと共に禅で心身とも癒されるリトリートツアーをお楽しみいただきます。
80年あまり続く線香製造会社の3代目であり、淡路島香司の一人。初代は東洋文化である香木に西洋の香水の調香を取り入れて今日の線香製法を確立した一人。先代から当代に至るまで、その創造的なチャレンジ精神を受け継ぎ、新しいお香・お線香文化の創出を続けている。
江戸後期から代々家業として瓦作りを営んできた「淡路鬼瓦」の指定窯元。淡路の良質な粘土から作られる淡路瓦は、数ヶ月かけてゆっくり乾燥させ、いぶすことで表面に炭化膜を形成することで、美しく長い歳月使い続けることのできる耐久性に優れたいぶし瓦となる。伝統的な淡路鬼瓦を作り続け、伝統を次世代に伝えていくと同時に、香台のように現在のライフスタイルに合った新商品を提案し、いぶし瓦の新たな可能性を探り続けている。